背景

狂気の一端が遂に

2016年上半期に、世間を騒がせたニュースとは

2016年も下半期が突入し、上半期が懐かしく感じられる人もいるでしょう。逆に懐かしくない、もう二度と経験したくないという人もいるはずだ。個人的には、今年2016年も世間は騒がしかったという意見が最初に出てくる。ここではそんな2016年に起こって世間で話題になったニュースで、個人的に気になるニュースを紹介・考察していきます。

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狂気の一端が遂に

アイドル刺殺事件

SNSの利用がごく普通になり、今ではそれを介して有名人と繋がることも稀ではなくなった現代。リアルにつながっているわけではないにしても、二次的に自分の声が届けられているという満足感を得ている人は多そうだ。ただそれはあくまで宣伝に過ぎず、有名人と私的に友人であるかと言われればそうではない。あくまで彼らが次の仕事でこんなことをする、こういう仕事をしていますといったことを発表するための、いわば宣伝活動みたいな仕事なのだ。

だがその活動が時に狂気を生み出し、ある日を境に熱心なファンから悪質なストーカーを生み出してしまうなどの問題も起こっている。そんな事件が5月に発生した。この事件では自分を蔑ろにして、精神的に屈辱を与えられたといって一方的な敵意により、一人の女性を刺すまでに至った事件です。

待ち伏せて刺し、現場は血の海に

この事件で被害者となったのはアイドル活動をしている『富田真由』さんという女性だ。20歳の現役大学生でもある彼女はその日、とあるイベントに参加するために訪れる。これから楽しいイベントが始まろうとしている中で、訪れた観客と富田さんもライブを楽しみにしている最中で容疑者は悠然と彼女に近づいていった。

次の瞬間、富田さんの首筋を狙ってナイフを振りかざし、そのまま彼女を押し倒したという。突然の出来事、周りは一体何が起こっているのか分からずにただ呆然立ち尽くすが、そうした中でも犯人は続けて二撃三撃とナイフの切っ先を突き立て続けた。やがて現場は富田さんの身体から流れ出る血により鮮血と化し、悲鳴を上げる事すらないまま富田さんはそのまま重症を追い続ける。

やがて犯人が満足したのか、立ち上がって狂喜する姿にハッとなった現場はやっとの思いで騒然と、犯人を関係者が取り押さえて富田さんは緊急搬送された。犯人から受けたナイフの傷は、合計20ヶ所にも及ぶとされ、病院に運び込まれた頃には助かるかどうかもわからない、意識不明の重体だったという。すぐさまICUに運び込まれて緊急治療が行われ、その中で犯人も現行犯逮捕された。

何が原因だったのか

富田さんをめった刺しした犯人はこれまで、富田さんを狂信的に応援する熱狂的なファンだったことが明らかにされる。ただその愛は度を超えて強く、富田さんと本当の意味で付き合いたいとばかりに愛を囁くような行為をSNS上から送っていたという。

実はこの時富田さんと犯人との間には面識があり、最初は熱心に応援してくれていることも会って反応していたものの、段々対応に苦慮しだしたのが犯人から一方的に送りつけられるプレゼントからだった。送られるものの中には時計などがあり、決して安いものではないものすら含まれていた。また受け取ってもらえたと信じているのか、自分と付き合っているという錯覚まで起こしたこともあって、富田さんは恐怖を覚えたという。

その後反応してはいけないと言って本能による自己防衛を富田さんはするようになる、だがそれが犯人を更に逆なでするようになってしまった。

犯行を決意するまで

犯人の行動は段々とファンからアンチへと変わり、富田さんに心無い中傷を送るまでになる。その後富田さん側は送られてきたプレゼントを全て送り返し、犯人のIDをブロックすることにより距離を置こうとした。ただそれが犯人に、富田さんを殺してやろうとまで動機づけさせるきっかけを皮肉にも生み出してしまい、その凶刃に彼女は倒れてしまう。

当日は小規模なイベントだったこともあって、警備なども緩かったことも問題に挙げられているが、SNS上での出来事が現実に多大な影響を及ぼした最悪の事件になったことだけは間違いない。

意識は回復しているとのこと

ICUに運び込まれた時には重篤で助からないかもしれないと言われていたが、富田さんのその後を辿るとどうやら事件発生から2週間後に意識を取り戻したとのこと。精密な検査の下、20ヶ所以上も刺されていたが、奇跡的に重要な内臓器官などの損傷は見られず、きちんと治療をすれば回復できるというのだ。一刺しでも心臓や内臓に触れるものなら、たちまち人間の体は生命活動を保てなくなるほど脆い。驚くほどに、人間は刺された箇所が悪ければそれだけ死に瀕する物だ。

だが殺気でいた犯人にすれば生きている、というだけでも憎しみは消えないでしょう。また富田さん自身も、こうした事件の後まで熱心にアイドルとして芸能界に身を置きたいとは思わないのではないか。今後の進展はまだわからないものの、ネットがもたらした事件の中ではやはり今年の上半期でインパクトある事件の1つに数えられます。