背景

うら若き学生の多くが死亡

2016年上半期に、世間を騒がせたニュースとは

2016年も下半期が突入し、上半期が懐かしく感じられる人もいるでしょう。逆に懐かしくない、もう二度と経験したくないという人もいるはずだ。個人的には、今年2016年も世間は騒がしかったという意見が最初に出てくる。ここではそんな2016年に起こって世間で話題になったニュースで、個人的に気になるニュースを紹介・考察していきます。

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うら若き学生の多くが死亡

CoCo壱番屋騒動から1日しか経っていない

記事執筆において資料をまとめて気づいたのだが、ここで取り上げる事件はCoCo壱番屋騒動からわずか1日、いや下手をしたら10数時間程度しか経過していないくらいに事が起こった。1月ともなれば大学生にとって卒業論文を提出した4年生が、就職活動を終えて最後の学生生活を謳歌しようと羽根を伸ばす時期でもあります。それを象徴するように、その日も多くの大学生が夜行バスに乗ってスキーを楽しむために出かけていた。

春先に待っている社会人生活も含めて、まだまだ人生が長い時期にさしかかろうとしていた。夢も多く、この先は懸命に育ててくれた両親に恩返しをしようとすら考えていた人もいたが、それら多くの希望はこの日を境に奪われてしまいます。

2016年1月15日、深夜2時頃ともなればバスの乗客は目的地到着まで静かに就寝している時間。何事も起こらず、朝になれば一面銀世界のゲレンデが広がっているはずだった。しかし気づけば乗客の殆どが意識を取り戻したとき、見も知らぬ山奥でうめき声を上げながら血まみれの人間が何人も横たわっているという地獄絵図だったのです。

まだまだ記憶に新しい『長野県軽井沢の国道バス転落事件』、戦慄を覚えた人も多かったはずだ。

スキー旅行が多く行われている時期

スキー旅行時に夜行バスを使うのは主流なのを知っている人も多いでしょう、筆者も高校の卒業時に友人たちと利用したことがあります。プランの中には宿泊もついて格安で提供しているサービスも多く、この事件が起きる前は業界は凌ぎを削り合うほどのものだった。ただそれもこの日を境にして、業界を騒然とさせる大事件へと発展した。

なんといってもこのバス事故による被害者が深刻で、乗員乗客を含めて41人中14人が死亡と1/3の人間が事故によって命を散らしてしまうのです。辛うじて助かった人たちにしても、何が起きたのかわからない状態のまま、自分が大怪我を負っているという状態だ。現場は混沌として、パニックになったとも語る人もいます。何せ事故が起きた時間は乗客全員が寝入っていたこともあり、死亡した人の中には永遠の眠りになるなど夢にも思わなかったでしょう。

何が起きたのかわからない、状況把握が出来る状態ではなかったこともあり、多くの乗客は自分がまず助かることを考えた。

惨劇の現場

この事故がどのようにして明らかになったのかというと、なんとか生き残った乗客たちが自分たちで119番通報をしたことによるものだった。呼吸も途切れ途切れの中で伝えられる情報はどれも断片的で、消防本部も何処にいるのか分からなかったという。仕方がない、深夜で交通量も多くなく、おまけに乗客の全員が寝ていたことも重なって場所を特定できなかった。ただ電話越しから聞こえてくる状況は只ならない事もあり、早急に動かなければならないのだけはわかったという。

ただ幸い、繋がった先の消防本部では発信者端末のGPSを利用する通信システムをつい1年ほど前に導入していたこともあり、場所を特定できてすぐさま急行した。そしてやってきた救急隊員が目にしたのは、なんと道路から3m下にまで落下して大破した無残なバスと、転落と同時にバスから投げ飛ばされた負傷した乗客たちが散らばるという状況だったのです。

生存者を始め現場検証も後に訪れた警察とともに行われ、14人の死亡と残り27名も重軽傷を負う被害になった。生き残った人たちの中には意識不明の重篤な患者もいたというだけに、誰もが寝ている最中で巻き込まれて身を守ることすら出来なかったのが見て取れます。

その後の展開として

事件発覚後、被害を受けた親族たちに連絡が行き届いて、生存していたが大怪我を負ったこと、あるいは死亡したというあまりに唐突な現実を突きつけられて泣き崩れる人もいたほどだ。楽しみにしていた旅行、もう少しで大学卒業してからまだ先の夢が広がるはずだった子供が死んでしまったなど受け止めきれるはずもない。

やがて警察を始めとしたあらゆる矛先がツアープランを計画し、バスを手配していた運営会社へと向けられた。またツアーを提供していた会社についてもその対応に問題があったとされており、この事件に関連していると見なされた企業のほとんどが責任のなすりつけ合いが人知れず展開していたのかもしれません。

表舞台に上がったのはバス会社の責任者、運転手二人も即死した事、問題を多く抱えていたこともあった点も発覚するなどして謝罪したものの、怒りが収まる遺族などいるはずもない。そして重篤患者として搬送されていた学生がまた1人、治療の甲斐も虚しく死亡するという最悪の展開を見せた。

この事件が起こった後、当然ながらスキー旅行を計画していた人たちはツアーを見合わせるなどしてキャンセルも相次ぎ、この先の業界に不安を残す形となってしまった。